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早田 邦久
シミュレーション, 9(2), p.79 - 86, 1990/00
軽水炉のシビアアクシデント時の事象進展を解析により模擬する試みは、熱水力挙動、燃料挙動、格納容器挙動について実施されている。しかしながら、シビアアクシデント時の誘現象は、複雑かつ、多岐にわたるため、現象のモデル化には困難なところが多い。一方、近年の実験データの蓄積や、解析手法の進展に伴い、従来よりは、事象進展を定量的に評価できるようになってきたことから、今後の成果と進展には期待が寄せられている。本稿は、シミュレーションの見地から現状をまとめたものである。
岩本 多實; 福田 幸朔; 鹿志村 悟; 菊地 章
JAERI-M 6717, 33 Pages, 1976/09
46年度試作国産燃料粒子の照射試験がJMTR反射体領域にあるJ-12孔を使って、71F-7Aキャプセルで実施された。この照射目的は同燃料粒子の照射安定性を調べることである。照射はJMTR17~18サイクル(1972年10月2日~同年12月14日)にわたって、43日間の実効照射時間でおこなわれた。照射温度は1180~1040C、燃焼度は2.02~1.78%FIMA、高速中性子束は最高で110n/cm(E0.18MeV)であった。照射後、試料粒子の外観、金相、X線ラジオグラフィおよびFP挙動が調べられた。これらの試験から、照射粒子の破損率が1%~0.3%あったこと、UO核と被覆層の反応はみられなかったこと、破損しなかった粒子の破覆層には照射による劣化が見られなかったこと、破損しなかった粒子中のFPはよく保持されていたことなどがわかった。
唐澤 英年; 三輪 周平; 木野 千晶*
no journal, ,
SA時に炉内で放出される過飽和分の蒸気はモノマーとなり、均一または不均一の核形成によりクラスターが生成する。そして、一次系内でクラスター同志のブラウン凝集によりエアロゾルが成長する。SAMPSONを用いたPhebus-FPT1試験解析において、この核形成-エアロゾル成長モデルの妥当性を検討した。
唐澤 英年
no journal, ,
FP研究専門委員会ワーキンググループ3(WG3)では、前半の2年間で今後取り組むべきものとして決定した技術課題の内、「環境への移行経路」について検討を進めている。この課題解決のため、(1)リーク箇所の特定、(2)シールドプラグ汚染メカニズムの検討、(3)FP放出モデルの検討について、委員等専門家からの講演に対して議論を行う形式で活動している。これまでの講演により敷地内モニタリングポストでの測定値を説明する推定値、逆推定値、事故進展シナリオを紹介いただいた。来年度は、SA解析で検討された事故進展シナリオと今年度得られた放出情報を比較検討し、ソースタームを特定していく。